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パブロ・シーグレル ミーツ トーキョー・ジャズ・タンゴ・アンサンブル再び [音楽]

2011/11/9 浜離宮朝日ホール

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=1ceb0iyfYwA

この画像は昨年このアンサンブルが結成されたコンサートのものだが、今年もまた、ミケランジェロ70から始まった。
昨年は少し緊張気味だったメンバーたちも、今年は「お互いをよく知ってる」感じの演奏になっていて、
キワのところまで自分を広げていた。
それがバンドの一体感というものなんだね。

曲目も、昨年はピアソラが中心だったが、今年はシーグレルのオリジナルが中心となり、
がらりと変わった。
特に、2部冒頭、鬼怒無月さんのギターとピアノデュオの2曲は、ピアソラにはあり得ないもので、とても楽しめた。
ずっとピアソラを支えたギタリスト、ロペス・ルイスさんがこのコンサートを見たら、ほんとに羨ましく思うだろうな。

ゲストの梅津和時さんは、ときにアラブ風の音階を使ったり自己主張をしていたけど、
音色の醸し出すものがすでに十分個性的で、
わりと真面目でストイックな雰囲気のバンドメンバーに、妖しい香りを加えてくれた。
梅津さんが、オリジナルではバイオリンのパートを弾くことで、新しいキンテートの形になっていたので、
この編成でピアソラの曲ももっと聞いてみたいと思った。
シーグレルさんと1対1でフリーに入ったとき、ものすごい盛り上がりで息が止まった。
それを他のメンバーたちが、楽しげに眺めているのが面白かった。

全体に、よりまとまった音、シーグレルさんのなごませるお茶目な感じ、など親密度の増した素晴らしいコンサートだったが、
昨年のようなデモーニッシュな瞬間はなかったかな。
それよりも、個々の人が集まって、いまこの音楽をつくってる、っていうことの不思議に心が奪われた。
それだけ聴くほうも成熟してきたのか。

アンコールが終わってメンバーが袖に引っ込んだとき、大きな笑い声が聞こえて、
(最前列にいたので)
すごく幸せないい時間を過ごしたのは、ボクだけじゃなかったんだとわかった。
ありがとう、シーグレルさん、バンドのみなさん。
またすぐに!


2012-11-10 08:46  コメント(0)  トラックバック(0) 

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