永遠の永遠の永遠 [製本・アート]
草間彌生の新作を中心とした展覧会を鑑賞。大阪国際美術館にて。
大阪の展示の最終日とあって、ものすごく混雑していた。
大勢の人たちが草間作品を見ながら、ああでもない、こうでもないと話している様を見ていると、
草間さんがこれを見たら、どんなに満足するかと思ってうれしかった。
何度も書いたことだが、
お紅茶を運んできた事務員に
「あたしって有名?」と聞いていた草間さん。
ボクはそれをフジテレビギャラリーの階段の上から見ていて、
「話にはきいていたけど、本当にそう言うんだ...」と思ったものだ。
事務員は「もちろんです。先生は世界的に有名でいらっしゃいます」と答えた。
草間さんはすかさず「アイオウより有名?」と聞き、
事務員は「失礼します」と小さく言って去っていった。
しかし、どこへ言っても水玉のオンパレードで、もちろん水玉は草間の主要モチーフには違いないが、
最近の作品、わりと具象的でかわいらしいものがウケるのを見ていると、
ちょっとなあと思うのも事実。
大阪国際美術館の一般コレクションを見ていたら、
草間の初期の作品、
白いネットと、銀色のテーブル(道徳の部屋1976)、銀色の箱オブジェ(銀色の希死1976)を所蔵していることがわかった。
ネットは、3枚組みで、1958年の作品。
久しぶりにネットの前に立ち、すべての価値が消失し、自分のいる場所が失せて無となる、あの恐るべき快感を感じた。
絶望を快感にする力こそ、草間だけが持つ世界だ。それは理屈じゃなくて、直接感じ取れるからすばらしい。
あの力、あの感じを、今回の展覧会に来た人にも味わってほしかったが、
ほとんどの人は一般展示は見なかったんじゃないかな〜 惜しいよね。
でも草間さんの初期作品が、こうして美術館で保護されていることは大事なことだ。
動くアート・ミニビースト [製本・アート]
先日、友人が
「これ、すごくない?」と言って見せてくれた動画。
海風にひれをはたはたさせながら、ぎくしゃくとしかし美しく歩く機械。
実物が動くところが見てみたいと思っていたら、
そのミニチュアが雑誌の付録についているというではないか。
早速製作。原理がわかったのは途中まで組み立ててからだった(笑)が、
うちわであおいでみると、本当に歩く!
http://www.youtube.com/watch?v=j9IgEdvw7ho
付録がついている雑誌は
大人の科学マガジン Vol.30 (テオ・ヤンセンのミニビースト) (Gakken Mook)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2011/01/14
- メディア: ムック
このビーストを制作しているテオ・ヤンセンさんの展覧会が現在開催中
http://www.miraikan.jst.go.jp/spevent/theojansen/
大きなのが歩く様子は
http://www.youtube.com/watch?v=WcR7U2tuNoY
莫山先生死去 [製本・アート]
敬愛する書家、榊莫山先生が亡くなった。84歳。
莫山ブームが沸き起こったころ、ボクもミーハー的にNHKの書道講座を見たり、
展覧会に行ったりした。
会場で先生をお見かけし、著書にサインをお願いしたら、
袂から「マジックインキ」(太)を取り出して、豪快にして下さった。
とても頑丈そうな方だったので、いつまでもお元気なような気がしていた。
ご冥福をお祈りします。
晴れときどきユキ [製本・アート]
姪の朝日祐貴子が初写真展を開催
写真には詳しくないが、
いま若い人が撮っている写真
というか、日本でいいと思われている写真の
公約数的な印象を受けた
若者に個性がないのは当たり前で悪いことではないし
写真の選択には確かな目を感じた
今は技術を磨くべきときと思う
まずはおめでとう!
9/6まで、新宿の
PLACE M にて
http://www.placem.com/
お近くの方はぜひ見てやってください
製本展のお知らせ [製本・アート]
国内最大級のアートブックの展覧会
THE LIBRARY 2009
に出品します。
2009/7/28(火)〜8/8(土)(水曜日休み)
11:30〜19:00(最終日は18時)
会場はトキ・アートスペース
http://homepage2.nifty.com/tokiart/
(上の方にmapへのリンクあります)
東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F
TEL/FAX 03-3479-0332
今回出品者は160名とのことです。1人1点ですが、見ごたえありそう。
本そのものから、オブジェまで何でもありです。
私ははじめてなのですが、毎年開催していて今回で16回目となるそうです。
作品は手に取って読めるので、本好きの方におすすめです!
会期も長いので、ぜひお越しください。
私はたぶん土曜日の午後に行ってると思います。
イザベル [製本・アート]
イザベルモナムールさんのショウに行きました
歌あり芝居ありダンスありで
ショウそのものも楽しみましたが
お客さんがテーブル囲んで歓談する様子も
なんだかよかった
写真はイザベル愛用の品
今回の展示の中心人物の人形が
とってもかわいい
眠レ、巴里 [製本・アート]
劇を観に行った。
『眠レ、巴里』竹内銃一郎作。
出演者は3人。
http://www.ilaboyou.jp/nerure_paris/nemure_paris_info.html
この脚本は実際にあった事件から着想されたとのことで、
その事件はたぶん
http://consume.tumblr.com/post/43298572/8-20
こちらに詳しいです。
プログラムにもありましたが、その悲惨な事件を役者が肉体化したとき、
そこには(悲惨なやりきれない事件はそのままに)
本当に笑いの渦が起こったわけです。
これが、伝えるっていうことなんだと、
アートとして伝えるっていうことが、どんな力を持ってるのかな、ってことを
考えさせられた。
最近そういうことを考えることが多い。
衝撃的なことも、年月が経てばそのインパクトを失うように、
人の経験そのままを伝えることは難しい。
逆に、アートのなかに必然的にある、作家のリアルな「実感」みたいなものも、
時代を経て透明化する。
この脚本は、そういう「すり減り」みたいなものをすでに前提としている、と思った。
しかし、いま、この劇を、と考えた制作側の意志もまた、「実感」であるのだ。
いろいろまとまらなくなっちゃったが、ほんとに充実した時間だった。
撤収 [製本・アート]
東京製本倶楽部展も今日まで
そぼ降る雨の中荷作りした作品を持ち帰る
実行委員会の皆さん、実演の皆さん
お手伝いの皆さん
大変お疲れさまでした。
ご来場の皆さま、ありがとうございました。
写真はお祝いにいただいた箱根空木
咲くにつれて花の色が変わる。
不思議で楽しい
無事搬入 [製本・アート]
東京製本倶楽部展が始まった。
朝10時、段ボール3箱を重ねてしばったものを持ち込む。
(ダンナがずっと運んでくれた。ありがとう!)
お天気でよかった〜
まず会場の設営だ。
目黒区美術館は4回目なので、もう慣れたものだが、
照明のセット、宅急便で届いた作品の開梱・チェックなどがけっこう大変だ。
手分けして働き、一段落したところで、自作のセット。
今回、一番場所を取る作品ということで、大きな展示台を1個占有している。
置いてみたら、思ったよりよかった(^^)
句の材料を提供してくれたシャイアン君にも感謝!
みなさん、ぜひ実物を見に来て〜〜
紙の技、本の技 [製本・アート]
素晴らしい日本の製本家たちが一同に会する、
東京製本倶楽部展がまた開催されます。今回は10周年記念。
ボクも出展しますが、自分はともかくとして、どの作品も本当に楽しみです。
いや、自作も、自分ではよくがんばったと思うんだけど。
4/29(水)〜5/6(水)目黒区美術館 詳しくは
http://bookbinding.jp/
まで
今回は、和紙職人の方達のご協力を得て、和紙を用いた展示が中心となります。
素晴らしい素材からどんな本が出来上がったのか、ぜひご覧下さい。
連休の一日、ゆるりと本の世界に浸りましょう。