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眠レ、巴里 [製本・アート]

劇を観に行った。
『眠レ、巴里』竹内銃一郎作。
出演者は3人。
http://www.ilaboyou.jp/nerure_paris/nemure_paris_info.html

この脚本は実際にあった事件から着想されたとのことで、
その事件はたぶん
http://consume.tumblr.com/post/43298572/8-20
こちらに詳しいです。

プログラムにもありましたが、その悲惨な事件を役者が肉体化したとき、
そこには(悲惨なやりきれない事件はそのままに)
本当に笑いの渦が起こったわけです。

これが、伝えるっていうことなんだと、
アートとして伝えるっていうことが、どんな力を持ってるのかな、ってことを
考えさせられた。

最近そういうことを考えることが多い。
衝撃的なことも、年月が経てばそのインパクトを失うように、
人の経験そのままを伝えることは難しい。
逆に、アートのなかに必然的にある、作家のリアルな「実感」みたいなものも、
時代を経て透明化する。
この脚本は、そういう「すり減り」みたいなものをすでに前提としている、と思った。
しかし、いま、この劇を、と考えた制作側の意志もまた、「実感」であるのだ。

いろいろまとまらなくなっちゃったが、ほんとに充実した時間だった。


2009-06-14 20:57  コメント(0)  トラックバック(0) 

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